担当教員

担当教員

及川 靖広 教授・博士(工学)
1995年 早稲田大学理工学部電気工学科卒業
1997年 日本学術振興会特別研究員
2000年 早稲田大学国際情報通信研究センター助手
2001年 早稲田大学国際情報通信研究センター客員講師
2001年 スウェーデン王立工科大学客員研究員
2005年 早稲田大学国際情報通信研究センター客員助教授
2007年 早稲田大学基幹理工学部表現工学科准教授
2012 年 デンマーク工科大学客員教授、本学基幹理工学部表現工学科教授
 
人間にとって音は重要なコミュニケーション手段です。音響コミュニケーションの本質である音は空気の疎密であり、縦波として媒質中を伝わります。当研究室では、音響的なコミュニケーションの経路である「音の発生」、「空間の伝播」、「耳による知覚」という三領域においてコミュニケーションコンテンツが伝わるありさまを観察すると同時に、それぞれの領域においてコンテンツの流れを促すコミュニケーションエイドを創ることを目指し研究を行っています。
尾形 哲也 教授・博士(工学)
1993年 早稲田大学理工学部機械工学科卒業
1997年 日本学術振興会特別研究員
1999年 早稲田大学理工学部助手
2001年 理化学研究所脳科学総合研究センター研究員 
2003年 京都大学大学院情報学研究科講師 
2005年 京都大学大学院情報学研究科助教授(2007年より准教授)
2009年 科学技術振興機構さきがけ領域研究員 (〜2015年)
2012年 本学基幹理工学部表現工学科教授
2015年 産業技術総合研究所人工知能研究センター招聘研究員兼任 
 
コミュニケーション形態(表現)の創発の理論の確立と、その応用として人間と新しいコミュニケーションを可能とするロボットシステムの実現を目指して研究を行っています。具体的にはディープラーニングに代表される人工神経回路モデル、機械学習手法を利用した、ロボット動作の模倣学習、異種のモダリティの統合モデル、人間とロボットの協調インタラクション、記号と実世界との接合、自己モデルと他者モデル、道具の身体化など、新しいロボット知能と表現システムに関する研究を進めています。

河合 隆史 教授・ 博士(人間科学)
1998年 早稲田大学人間科学研究科 博士後期課程 修了
同  年 早稲田大学人間科学部 助手
2000年 早稲田大学国際情報通信研究センター 専任講師
2002年 早稲田大学国際情報通信研究科 助教授
2007年 早稲田大学基幹理工学部 表現工学科 准教授を併任
2008年 早稲田大学国際情報通信研究科、同基幹理工学部表現工学科 教授
ヘルシンキ大学 行動科学部 心理学科 訪問教授(2008年度および2016年度) 認定人間工学専門家
 
人間工学とは、システムにおけるヒトと他の要素とのインタラクションを理解するための科学分野の総称です。私の研究室では、近未来に普及が期待される、先端的なメディアシステムに着目し、人間工学のアプローチを用いて研究を進めています。
例えば、立体視映像(3D)を対象とした研究では、安全性や快適性に加え、認知・情動といった観点から検討を行っています。これらの成果は、国内外の3D映画の制作でも、実際に活かされています。また、バーチャルリアリティやミックストリアリティを対象とした研究では、映像酔いなどの不快感の軽減やユーザ体験の向上に関する取り組みを行っています。


Photo ©Akira Kinoshita 
菅野 由弘 教授・作曲家
1980 年 東京芸術大学大学院音楽研究科作曲専攻修了
1979 年 「弦楽四重奏曲」がモナコ・プランス・ピエール作曲賞
1991 年 NHK スペシャル「フィレンツェ・ルネサンス」の音楽作曲
1993 年 NHK 大河ドラマ「炎立つ」の音楽作曲
1994 年 電子音楽「時の鏡Ⅰ —風の地平」が IMC推薦作品
1995 年 NHK 交響楽団委嘱のオーケストラ「崩壊の神話」
2002 年 NHK ラジオドラマ「アウラ」でイタリア放送協会賞受賞
2009 年 ピアノの粒子3 部作(CD : BIS 社-Sweden)
2011 年 国立劇場委嘱の聲明「十牛図」鎮魂と再生への祈り
2012 年 創造する伝統賞( 日本文化藝術財団) 受賞
2014 年 古代祝祭劇ー太陽の記憶「卑弥呼」
 
音楽を中心とした表現と、表現を支える技術を検証します。芸術音楽、実用音楽、附帯音楽を問わず、あらゆる楽器の音楽、コンピュータ音楽、日本の伝統音楽、世界の民族音楽など全ての音楽表現を研究の対象としています。表現芸術と表現技術が生みだす新しいインターメディア・ミュージックの可能性を模索し「作曲と創作」「音の空間表現と環境音楽」「音楽の心理に与える影響」「自然界のデータや他者との関わりによる表現」「放送音楽と映像音楽」「今後現れる第三、第四のメディアとのコラボレーションによる音空間作り」「耳を休めるための音楽」も視野に入れて、多角的に「音楽」や「音」を捉え、創作、制作、研究して行きます。
郡司 幸夫(郡司ペギオ幸夫)  教授・理学博士
1982年 東北大学理学部地学科卒業
1987年 東北大学院理学研究科博士課程修了(理学博士)
 同  年 神戸大学理学部地球科学科助手を経て、助教授
1999年 同大学理学部地球惑星科学科教授
2013年 University of The West England (Bristol,UK)客員教授
2014年 本学基幹理工学部表現工学科教授
[著 書]「生命理論」哲学書房、「生きていることの科学」講談社、「時間の正体:デジャブ・因果論・量子論」講談社、「生命壱号・おそろしく単純な生命のモデル」青土社、
「群れは意識を持つ・個の自由と集団の秩序」PHPサイエンスワールド新書、「いきものとなまものの哲学」青土社 他、多数
 
表現とは何でしょうか。自分の内にある何か言わんとすることを、外部に向けて表すことでしょうか。しかし外部と無関係の、内側にあるものなんてあるのでしょうか。むしろ表現とは、私、いや人間、いや生命体が、外部との関係において自ずと実現してしまう結果ではないでしょうか。身体や、振る舞い、生きていること自体が表現だと言えるでしょう。これらが何であるか、逆に言い当てることは困難です。なぜならば外部とは直接知覚し、認識することが不可能だからです。すなわち、表現とは何かという問いは、内側からは窺いしれない外部との接触を解読することです。決してうかがい知れないという意味で、内と外の接触は異質なものの接触です。表現とは何かを理解するとは、等質的データ世界における記号操作なのではなく、異質性に基礎を求め世界を理解することに他なりません。私たちの研究室では、この意味での表現とは何かという問いを、数理的モデル、動物の行動実験、人間の認知実験、などを通して全面的に展開します。

是枝 裕和  教授
1987年 早稲田大学第一文学部 卒業
1987年 テレビマンユニオン 参加(〜2014年)
1991年 「もう一つの教育〜伊那小学校春組の記録」(フジテレビ)ATP賞優秀賞
1995年 『幻の光』第52回ヴェネツィア国際映画祭金のオゼッラ賞 受賞
2005年  立命館大学産業社会学部客員教授(〜2015年度)
2010年  放送倫理・番組向上機構(BPO)放送倫理検証委員会 委員(〜現在)
2013年  『そして父になる』第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門審査員賞 受賞
2014年  制作者集団「分福」設立、本学基幹理工学部表現工学科 教授、芸術選奨文部科学大臣賞 受賞(映画部門)
2015年  『海街diary』、第39回日本アカデミー賞最優秀賞(作品賞・監督賞・撮影賞・照明賞)受賞、第39回山路ふみ子映画賞 受賞、第57回毎日芸術賞特別賞 受賞
 
世界の豊かさと出会う道具として目と耳を、そしてカメラを駆使して、作り手は作品を作っています。その豊かさを感じようとする姿勢こそ、創作行為の出発点にあると信じています。そのような視座に立ちながら、学生とともに驚き、悩み、発見していきたいと思います。

坂井 滋和 教授
1980年 東京工業大学を卒業後、TVカメラマンを経てCG映像制作システムの開発に従事。
1984-1994年 フリーランスのCGクリエイターとしてTV番組のCG映像を制作。NHKスペシャル「銀河宇宙オデッセイ」「人体II・脳と心」「ナノスペース」「生命40億年はるかな旅」などの科学教養番組のCG映像制作を行う。
1994年 九州芸術工科大学助教授に就任し、CG映像を中心としたデジタル映像制作に関する研究教育に従事。
2001年 早稲田大学大学院国際情報通信研究科に移籍し、2014年より本学基幹理工学部表現工学科教授としてネットワーク上のデジタル映像コンテンツに関する教育研究に従事。
 
Making the Invisible Visible”(見えないものを見えるようにする)をテーマに映像メディアと情報技術を使って見えないもの(こと)の可視化に関する研究を行っています。現代社会は、情報の可視化技術の進歩や表現メディアの多様化によって、新しいサービスやコンテンツが次々と誕生しています。こうした技術やサービスを利用して、より豊かな社会の構築を行うために、芸術と情報技術の両側面から様々な課題に取り組んでいます。

長 幾朗 教授・博士(美術・デザイン)
東京藝術大学美術研究科後期博士課程修了、美術博士
米国政府招聘等により訪米、各地の大学、研究機関等のコンピュータによる研究と利用状況調査、および講演、客員講師等
美術・デザイン領域における視覚表現理論と制作技術の研究、およびコンピュータメディアやインターネット等における非空間情報の可視化や様々な感覚デバイスを応用したデザインシステム研究と開発に取り組む。海外の大学の客員教授の他、国際交流等に従事
 
今日のデザインは従来の製品や広告・出版などに留まらず、インターネットや放送などの様々なメディアでも重要なキーワードとなりつつあります。メディアデザイン研究では、美術やデザインの領域における視覚表現理論と制作技法の研究、およびインターネットのような非空間情報の可視化や感覚機能を活かしたデザインシステムなどの研究と開発を目的としています。視知覚や感性などに基づいた認知や行動、そしてこれらに依拠する芸術表現について芸術情報処理の形態とその原理を美術・建築・デザイン史などに顧み、今日のメディアによる表現、メディアやコミュニケーションのメソッドについて考えます。
渡邊 克巳 教授・Ph.D.(認知科学・心理学・神経科学)
1995年 東京大学文学部心理学科卒業
1997年 東京大学大学院総合文化研究科認知行動科学専攻 修士課程修了
2001年 カリフォルニア工科大学(CalTech)計算科学-神経システム専攻博士課程修了
2001年 日本学術振興会特別研究員
2002年 アメリカ国立衛生研究所(NIH)研究員
2003年 (独)産業技術総合研究所研究員
2006年 東京大学先端科学技術研究センター認知科学分野助教授(2007年より准教授)
2015年 本学基幹理工学部表現工学科教授
 
心を研究対象としています。心という主観的な現象に対して、認知科学・心理学・脳神経科学等の方法を使って、心を作り出している意識的・無意識的過程の科学的解明、認知科学のその他の研究分野への拡張、それらの知見の産学官連携を通じた社会への還元を目指しています。私たちが(個人的に)確実なものと信じているこの世界の危うさを綿密な実験によって示すとともに、(それにもかかわらず)私たちのそれなりに安定した日常生活を可能にしているものは何なのかを調べることを基本とし、「個人の主観的経験という万人に共通する現象」を軸に据えることにより、人間の心を真剣に研究するための科学的な立場を維持し、研究分野の枠を積極的に越えるための基盤としての認知科学・心理学・脳神経科学の展開を行います。
橋田 朋子 准教授・博士(学際情報学)
2003年 東京藝術大学音楽学部楽理科卒業
2005年 東京大学大学院学際情報学府修士課程修了、日本学術振興会特別研究員DC1
2008年 東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学
2008年 東京大学インテリジェント・モデリング・ラボラトリ特任研究員
2011年 東京大学大学院情報理工学系研究科特任研究員
2013年 早稲田大学基幹理工学部表現工学科専任講師
2015年 本学基幹理工学部表現工学科准教授
 
「ありうるかもしれない」を形にすることを目指しています。変わらないと思われがちな、ヒトを含む自然物の形や機能に、コンピュテーションや人工物との接続を施すことで、その拡張可能性や活用の在り方を模索しています。一方で、常に変わり続ける人工的なモノ・コトに関して、少し先に起こりうる使われ方や課題に思いを馳せることで、未来の道具や課題を顕在化するツールを創っています。

土田 環 講師
2000年 早稲田大学政治経済学部経済学科 卒業
2001年 スイス政府給費留学生(ローザンヌ大学)
2003年 東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻(表象文化論)修士課程修了
2005年 フランス政府給費留学生(パリ第8大学)
2006年 イタリア政府給費留学生(ローマ第3大学)
2007年 パリ第8大学芸術・哲学・美学学群(映画・視聴覚文化保存)職業専門修士課程 修了
2009年 東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻(表象文化論)博士課程 単位取得満期退学
2009年 早稲田大学演劇博物館グローバルCOE研究員、東京外国語大学海外事情研究所非常勤研究員
2010年 映画専門大学院大学 助教
2013年 日本映画大学 准教授
2016年 本学基幹理工学部表現工学科 講師
 
観られること、上映されることによって、映画は、初めてひとつの作品として成立するのではないでしょうか。部屋のなかに閉じこもってモニターを見続けるのではなく、映画館あるいは公的空間のなかで「観る」という経験を共有することこそ、イメージを豊かなものへ変える力となります。映画において、「作ること」「観ること」、「観せる(魅せる)こと」を切り離すことなく、その関係を研究していきたいと考えています。作品それ自体の分析のみならず、創作への批評的な意識と倫理、新たな表現を支える技術と思考、社会における普及とそのシステムを、映画の歴史を通して、映画館や映画祭という場を通して考察します。それは、従来の芸術において考えられてきた、作品の「作り手」と「受容者」との関係を再考することにつながるでしょう。

矢田部 浩平 助教・博士(工学)
2012 年 早稲田大学 基幹理工学部 表現工学科 卒業
2014 年 早稲田大学 基幹理工学研究科 表現工学専攻 修士課程 修了
2015 年 日本学術振興会 特別研究員
2017 年 早稲田大学 基幹理工学研究科 表現工学専攻 博士後期課程 修了
2017 年 早稲田大学 基幹理工学部 表現工学科 助教
 
見えないものを見ようとして、レーザなどの光を用いた音響測定・可視化の研究をしています。また、音・画像・動画などのマルチメディアデータを、パソコンを用いて処理をする研究も行っています。例えば、画像に含まれるノイズを除去したり、動画の動きから音情報を抽出したり、CDなど混ざった音を元の音に分離する研究など、データの形式は問わず扱っています。それらの研究の基盤にあるのは数学であり、現実世界のデータをいかに数式によって表現できるかに興味があります。数式で表現できれば後はパソコンを使って解くだけですが、「どのように数式で表現するか」には、ひらめきや直感といったアーティスティックな側面があり、そのような表現について皆さんと探求していきたいと考えています。